謎はないのだ。

小学校一年生の娘。
何か不思議なことがあっても、
必ず、何か理屈をつけます。

例えば、誰かが意地悪をしても
「お腹がすいていたんだねー」

空から雨が降ってきても
「お空で神様が水を撒いたねー」

物がなくなっても
「ブラックサンタが持っていったんだねー」

・・・昨夜、お風呂に一緒に入っていた時の事。
彼女は小さな小さなコップで、
せっせと、洗面器ぎりぎりにお湯を入れ続けていました。
随分忙しそうだね・・。
だんだん、表面張力で水が盛り上がってきました。

「ねぇねぇ、コレ不思議だねー。
何で、水なのに、盛り上がってこぼれないの?」と
話題を振ってみました。

どうだ!
いくら彼女でも、この謎には答えられないだろー!

娘、手を休めることなく、
当然のように答えました。
「これ、くらげだから」
「くらげ?」
「くらげも、まるーく盛り上がってるでしょう。
それと一緒だよ。」
とまるで、先生のような口調。

・・彼女に謎はないので、あります。