イチゴ狩り

イチゴが大好きな娘。
イチゴ狩りというものがあることを知ってから、
それはもう、イチゴ狩りに永遠の憧れを抱いています。

そして、ねずみ一家、月末についに、
イチゴ狩りに行くことになりました。

それからというもの、
子ねずみ達の話題に、イチゴ狩りが
頻繁に上るようになりました。
「私は40個食べる。」張り切って娘が言います。
「僕は100個。」息子も負けていません。
イチゴに関しては、絶対に負けたくない娘、
「私は1000個食べるっ!」
「僕は一万個っ!」
おいおい・・。
「私は一億個っ!」
そんなに、実ってないって・・。
「僕は無量大数だっ!」

でたーっ。無量大数!
・・これ以上の数字はないだろうと、得意げな息子。
「じゃあ、私は2無量大数。」
おおっと、娘も負けてない。
「じゃあ僕は100無量大数。」
「じゃあ私は1000無量大数。」
どこまで行くんだろ・・・。
「じゃあ、じゃあ、僕は、無量大数無量大数!」
おおーっ!!

「・・・イチゴ狩りの食べ放題は30分だよ。」
と、ぼそっと連れネズミが呟きました・・。