Xの二乗

息子、学校から帰って来たと思ったら、
「今日 Sくんに会ったよ。」と
話し出しました。
S君というのは、難関中学校に進学した
二歳上の上級生です。

「おおー、珍しい。
元気だった?」と聞くと
「うん。いい事教えて貰ったよ。
エックスかけるエックスは、エックスの二乗って
言うらしいよ。」
確かに、悪い話ではないけれどね・・。
S君、息子に何を話したかったのか・・。

「それってどういうことか言ってみて。」
「えーっとね。エックスとエックスをかけたら・・。」

もしかして、本当にわかってたりして・・。
母の期待はちょっと膨らみます。

「つまり・・」
「つまり?」
「わからないとわからないをかけたら、
ますます、わからなくなるってことだよ。」

・・・・・。
やっぱり、この息子には難関中学校は
ムリと思った母でした・・。