純粋

子ねずみ妹。
学校で辞書を使う事になり、
手に持って登校。
途中、ぺらぺらとめくったと思ったら、
とあるページで手を止めました。
しぱらく立ち止まって見ていましたが、
突然、宣言しました。
「私、純粋じゃない。」

・・・。
何が起こった!?
「見て。」
と、指差した先には
「純粋・・清らかで欲がないこと。」
と、かかれています。

「私には欲があるから、純粋じゃない。」
と真剣な顔をして訴えます。
「どんな欲があるの?」と聞いた私に
さらに真剣な顔をして答えました。

「私、いつも、お金が落ちてないかな~って
思いながら、道を歩いてる。」

ま、欲どおしいと言えば
欲どおしい、ですな。
しかしながら、
真剣に自分が純粋じゃない、と訴えるアナタは
十分純粋ではないかなぁ、と思った母でした。