桜散る

楽しんだ面接でしたが、
残念ながら、子ねずみ兄は不合格。
蓋を開けて見れば、
国語科からは10人の受験者に
1名の合格と、
破格の門の狭さでした。

桜は散ったけど、
でも、いい経験だったね。
風が強く、冷たい中、
一緒に歩いて帰った道のりを
母は一生忘れないでしょう。

どうぞ、
子ねずみ兄が、その伸びやかさを失くさずに、
人生を歩いていけますように。
固い桜のつぼみに、
そう祈った ねずみ母なのでした。