決闘

学校から帰ってくるなり
子ねずみ兄が息を弾ませて言いました。
「今日、外で遊ぶからねっ。」
「へー。誰と?どこで?」
「○○君と○○君。そこの公園で。」
余り遊ばないメンツです。

「何して遊ぶん?」と聞くと、
楽しそうに答えました。
「決闘!」

け、け、け、決闘!?
六年生になって、卒業前に
何か恨みでも、清算するつもりなのかっ!?

「違うよ~。チャンバラみたいなかんじ。
新聞貰うよ。剣、作るから。」
ああ、そうですか。

さっさと古新聞を丸めて
刀を作りだしました。
「テープは、クリアテープを使おう!
新聞が透けて見えて、かっこいい。」
「二本あれば、二刀流だな、うん。
二本作って行こう。」と
一人ごとを言いながら、
実に楽しそうに刀を作り上げ、出て行きました。

六年生男子。
なんだか、まだまだ・・・お子様です。