子ねずみ妹の苦悩

小学4年の子ねずみ妹。
4人班の班長です。

帰宅するなり、憂鬱な顔をして言いました。
「困ったよ。」

事情を聞くと、
なんでも新聞の発表で
もめているらしい。
誰が何を発表するかで、
男子が譲らないんだそうな。

「しかも、もう一人の○○ちゃんは
□□君と仲が悪いし。
□□君、○○は発表なんかしなくていいよって
言い放つし。」
悩む顔は真剣そのもの。
子ねずみ兄や、連れねずみも加わり、
どうしたらいいか、家族会議です。

翌日。
さっぱりした顔で帰ってきた子ねずみ妹。
「あれ、どうなった?」と聞くと
爽やかに笑って答えました。

「うん、もう仕方ないから、
発表したいことを全員
発表しなさいってことにした。
男子の発表したい言い分もわかるし、
発表しない人を出す訳にもいかないし。
先生にも、それでOKもらったから。」
おおぉ。
名裁判官。
小学4年にして折中案を生み出した子ねずみ妹。
その調子で領土問題も
裁いてほしいと思ったねずみでした。