大人の言い分

子ねずみ兄の憂鬱対策。
保健の先生に
ご相談してみました。

「どうしようもないこと(クラスの荒れ)を
くよくよ考えても仕方がないから、
自分が頑張ればいい、と
思うんですが・・。」
と言ったところ、
保健の先生、優しく微笑んでおっしゃいました。

「そうですね。それは正しいと思いますよ。
でも、それは大人の言い分です。
まだまだ中学生には、
納得できないものなんですよ。
心情的にね。」

・・そりゃ、そうだ。
そう言われて、ねずみ
とても反省しました。
子ねずみ兄は、
ただ、共感してほしいんだな、
ということに、気がついたんです。

で、それからは、
ひたすら聞くように致しました。
立ち歩いたり、
うるさい生徒への愚痴をこぼす息子に、
「そりゃ、ひどいね。」
「やりきれないね。」
「勉強する気にならないね。」
と相槌を打ち続けること3日。

「そろそろ、勉強しないといけない。」
と息子が言い出しました。
「アンタ、もう疲れてないの?」
と聞くと
「ちゃんと頑張ってるヤツもいるからねぇ。」
と、はにかんだように笑いました。

そして、それからは
穏やか息子に戻りました。

思春期の悩み。
子どもでもなく、おとなでもない。
つくづくと、
考えることの多いねずみなのでした。