あたたかい目

子ねずみ兄の中学校で、
進路学習会がありました。

先生曰く
「学校で勉強しろ、勉強しろ、と言いますので、
家庭では『あたたかい目』で見守ってあげてください。」

ふむふむ、あたたかい目、ね。

ということで子ねずみ兄が帰宅した後、
「あたたかい目」なるもので見守ってみました。
それをみた子ねずみ兄。
「どうしたん?その目は?」
ねずみ「あたたか~い目だよ。あたたかい目で
見てやってくださいって言ってたじゃん。」
子ねずみ兄「なまあたたかい目にしか見えん。
それに、僕には、あたたかい目は要らん。」

・・・。
かくして「あたたかい目」は封印されたのでありました。