人が暮らすということ

郷里から帰って参りました。

父は要介護1の認定を頂いています。
歩行も、会話も、食事も
1人で出来るということで、
暮らすには支障がないと考えられています。

暮らすのには支障がない?

お金をどんどん使います。
お金を下したかどうか覚えていません。
何のために何処に行くか、覚えていられません。
今日が何年か、何月何日か、わかりません。
孫の年齢も覚えていません。
何を買ったらいいか、わかりません。
メモをとりますが、
とったことを覚えていません。
手帳は同じ事が書かれていて、真っ黒です。
終わったことを消さないので、
用事は済んでいないと思ってしまいます。

・・・1人暮らしは無理でしょう。
これは、とても無理でしょう。
父を知っているケアマネさんも、
ホームドクターも
父を良く知って下さる近所の方も、
1人暮らしは無理、と
判断しています。
でも、父と会話する人は
余りのしっかりしたとっさの受け答えに
だまされてしまいます。

オウムのように同じことを
1日中、聞いてくる父。
人が暮らすということは、
ただ、身体だけが元気なだけでは
難しいのだな、と思った帰省でした。