色粉

子ねずみ妹、
先日は美術館に登校でした。
地理が不案内なので、
ついて行った帰り道。
絵の具を買うというので、
画材やさんに寄りました。

子ねずみ妹が絵の具を選んでいる間、
ふと戸棚に目を向けると、
たくさんの色粉が
硝子瓶に入れられて、
並べられておりました。
顔彩と呼ばれる日本画の絵の具です。

なんて美しいのでしょう!
自然でしか見つけられない様な
そんな色が実に細かく分けられていて、
緑だけでも何十種類もありました。
いくら眺めていても飽きない様な。

しみじみとため息が出るような藍色。
何か秘めたような、落ち着いたえんじ色。
生命の新しさを伝える様な若草色。
たくさんの色、色、色。
言葉では表せられない何かを
伝えようとするかのように。

本当に癒されたひと時でした。