子ねずみ兄
子ねずみ兄は、幼い頃から、
すこし変わった子どもでした。
二つのことが一緒に出来ない、とか、
言葉の後ろを読むことが出来ない、とか、
耳が異常に良い、とか、
記憶力がとてもいい、とか。
子ねずみ妹がお友達から
「お兄ちゃんってどんな人?」と聞かれ
「うーん。側にいると大丈夫かなぁ?って
とても心配になるけれど、
人間としては、とても良い人だよ。」と
答えたとのこと。
まさに、その通り。
今、高校三年生になり、
母親のねずみとしては、
彼がどのような道を行こうとも、
彼自身が納得しているならばそれでいい、と思うけれど、
彼の思う道と、彼の出来る事とが
なかなかにうまく行かず、
葛藤したり、もがいていて、
「無理するな」とも言えず「無理しなさい」とも言えず、
黙ってみているしかなく。
親って辛い。
珍しく、今日はついに熱を出して休んだ子ねずみ兄。
目が覚めるまで寝かせておこうと思う
ねずみなのでした。
すこし変わった子どもでした。
二つのことが一緒に出来ない、とか、
言葉の後ろを読むことが出来ない、とか、
耳が異常に良い、とか、
記憶力がとてもいい、とか。
子ねずみ妹がお友達から
「お兄ちゃんってどんな人?」と聞かれ
「うーん。側にいると大丈夫かなぁ?って
とても心配になるけれど、
人間としては、とても良い人だよ。」と
答えたとのこと。
まさに、その通り。
今、高校三年生になり、
母親のねずみとしては、
彼がどのような道を行こうとも、
彼自身が納得しているならばそれでいい、と思うけれど、
彼の思う道と、彼の出来る事とが
なかなかにうまく行かず、
葛藤したり、もがいていて、
「無理するな」とも言えず「無理しなさい」とも言えず、
黙ってみているしかなく。
親って辛い。
珍しく、今日はついに熱を出して休んだ子ねずみ兄。
目が覚めるまで寝かせておこうと思う
ねずみなのでした。