とめないよ

息子の友達A君が
少年野球チームをやめる事になりました。

A君自身は、野球が大好き。
そして、つらい練習をイヤだと
言ったこともありません。

でも、お母さんが病んでしまったのです。
お母さんは、優しくて、かわいい中国の人。
でも、野球のお茶当番が辛くて、
対人恐怖症になってしまいました。
その気持ち、ほんの少しわかります。
私も、嫌な思いを沢山しましたから。

A君のお母さんは、
仕事もいけなくなり、
大好きだった社交ダンスも辞めてしまい、
今は家に閉じこもっています。
人に会わなくては、と思うだけで、
息苦しく倒れたそうです。
先日、やっとの思いで、A君といっしょに
私に会いに来てくれました。

A君も既に納得済みでした。
だから、もう、とめないよ。
ゆっくり病を治してほしいと思いました。

どうしてこんな事になっちやったのかな。
今は、優しいだけじゃ、駄目な時代なのかな。
悲しい思いも、辛い思いも、しなくちゃわからないけど、
だからこそ、人間は優しくなれるのだと思うけれど、
でも、もう少し、優しい場所であって欲しいと
思わずにはいられません。

だって、子ども達の育つ場所ですから。