画塾の先生

子ねずみ妹が、喜んで通う画塾。
先生が皆さん個性的なんだそうで。

「今日の先生は、逆三角形の真っ黒なサングラスをかけてて、
『ここの影が・・』とか言って下さるんだけど、
あんな真っ黒なサングラスかけてて、
わかるんかいね~?」

「今日の先生は、蛍光オレンジの
ほっそーい眼鏡をかけてて、
頭に、これまた蛍光緑のタオルをラーメン屋さんみたいに
巻き付けて、半袖、半ズボンなんよ。
後ろに立たれたら、どうしても笑っちゃいたくなるんよ。
みんな、可笑しくないんかね~?」

そのファッションや、言動が面白くて仕方ない様子。

「君たちは、技術では、全く浪人生などには追いつかない。
でも、いい画と、うまい画は違う。
結局残ってくるのは、いい画なんだ。
自分をどれだけ、出せるか、そこを考えて描いてくれ。」
まるで、ドラマのようなセリフ。
しかし、学校の先生からは、けして聞かれない
そのような言葉が、とても心地よい様子。

始めての画塾。
暑い夏せっせと出かけ、
いろいろな経験をする子ねずみ妹なのでした。