東寺展

東京、国立博物館で展示中の「東寺展」
https://toji2019.jp/
東寺とは、京都の浄土真宗のお寺です。
そこに普段、立体曼荼羅として置かれている
仏像が国立博物館にやってきました(一部)
きっと皆様も教科書で何回か御覧になったことがあるでしょう。

京都の東寺で見ると、
大きな倉庫のようなところに、
仏像がたくさん置かれているのですが、
それは、曼荼羅と同じ場所に配置されているので、
奥の仏像や、裏からは、
見れないということになってしまっています。
いわば、体操体系に広がったような感じ?
しかも、寺は大変に暗いので、
時間によっては、雰囲気を感じる・・・程度に。
まぁ、東寺は仏像を見せるために置いているわけではなく、
密教の教えに従って曼荼羅を表現しているのであって、
私の趣味に付き合って下さる筋合いはありません、ハイ。
夫はそれがいいのだ、と言いますが、
私は仏像の造作が、しっかりみたい。
昔昔の職人が、いかに素晴らしい仕事をなさったのか
知りたいのであります。

で、行ってきました。国立博物館。
なんと、粋な展示でしょう。
重要文化財の阿弥陀如来さまや、金剛さまが、
ケースの中に入っているわけでもなく、
円形の台の上に、普通に置かれています。
それはもう、手を延ばせば触れる近さ。
(けして触ってはいけませんが)
全方向から見えるので、
後ろからも、しっかりと見ることが出来ます。
ノミの後もはっきり見え、曲線の美しさも秀逸。
その仕事の素晴らしさに、感嘆いたしました。
本当に、すごい仕事をなさった方がいたものです。

普段、教科書や図録などでは、
お顔の素晴らしさは良く見られますが、
実際に実物をまじかに拝見すると、
台座の亀や、牛、馬、餓鬼などの所作や表情、
布のたなびく様子など、
見るところがたくさんあります。

国立博物館、すごいなぁ・・・。
大胆にむき出しの展示の迫力に、驚きました。
是非、機会があれば、皆様も行ってみてはいかがでしょうか。
東京の方でしたら、
金曜の夜間開館がオススメです。