オレオレ詐欺

夕方のことでした。
電話が鳴りました。
うとうとしていたねずみは、バッと飛び起きて
「もしもし、ねずみです。」と答えました。

と、しばらくの沈黙・・・。

なんか、怪しいぞ。
「えっと・・」
電話の向こうで明らかに動揺した若い男性の声。
ねずみ「もしもし、もしもーし。」

また、しばらくの沈黙。
ねずみ「どちらさまですかーっ!?」
怪しい電話には、負けてはならぬ。
勢いつけて、問い詰めました。

すると「え、え、人違い・・」と
答える男性。
はっきりせんのぅ。
「はい。では。」と言い、電話を切りました。

全く、オレオレ詐欺に慣れてない若い衆が、
我が家にかけてきたに違いない。
困ったもんです。
ねずみ、だまされはしないぞ!!

と、携帯にメールと着信が来ていることに気が付きました。
子ねずみ兄です。
!!!
もしかして、息子!?

「今、電話した?」とメールすると
「した。でも・・・なんか、声が違う人が出て・・」
アタシだよ、アタシ!!

親の声もわからない息子と、
子どもの声もわからない母。
そういえば、電話で話すことなんてないからなぁ・・。

子ねずみ兄は、家に強盗が入って、
窒素ガスで声を変えた人が電話にでた!!とドキドキしたそうで、
ねずみは、オレオレ詐欺の新人が電話をかけてきた!!
と思ったとは、もう、なんとも。

どちらも本物の詐欺電話には、
だまされそうな感じがしてきたのでありました・・。