いたば

池袋で初バイトの子ねずみ妹。

「池袋って『いたば』を持っている人が多いね。」と言いました。

「いたば」???
道場六三郎が割烹着で包丁・・・って図しか出て来ません。

「『いたば』って何?」と聞いたねずみに、
「あ、『イタバック』のことだよ。」と答える子ねずみ妹。
ふむ、板のようなバックが流行りなのね。

「なるほどね。それはちゃんと物を入れられるの?」と聞いたねずみ。
「ん?えっと、入れられるよ。だってバックだもん。」と答える子ねずみ妹。
「ほら、推しの缶バッチとかを一杯つけて、その周りに、
ちゃんとクリアなカバーがついていて、中は普通にバックなんだよ。」

ああ!!
「イタ車」の「イタ」なのね。
そこで初めて気が付きました。
最近の人は自分のお気に入りのキャラクター(推し)の缶バッチなどを
ずらっとつけたバックを持っているそう。
それが「イタバ」なんだそうです。

続けて話す子ねずみ妹。
「缶バッチだけじゃなくて『ガイネン』とかも、ついてる。」
が、が、がいねん???
それは、なんじゃらほい。
「ほら『ガイネン』は『概念』つまり『推しの概念』だよ。」
と言われても、まだ今一つわからない。」
「推しを表す色とか、雰囲気の品物とか、
そういうのを『推しの概念』っていうんだよ。」

あ、なるほど。
つまり、好きなプリキュアの色の物のハンカチとか、そういうことね。

「そうそう、缶バッチは一個なんだけど、
その『推しの概念』の色の服を着たりしてて、
さりげなく『推し』を押すっていうか。」

若い人って面白ーい。
そうやって日常に楽しみを見つけているのね、
そして、新しい言葉がどんどん出てくるのね。
じゃあ・・・。
リカちゃんや、リカちゃんフレンドの缶バッチをずらっと作って、
バックにつけて池袋を歩いてみようかな、と思ったねずみなのでした。