DS

ねずみはモヤモヤしています。
なぜなら、夕べ子ねずみ兄が
「小学生の頃DSが欲しかったのに、買って貰えなかった。」と愚痴ったから。
「みんな持っていて仲間に入れなかった。」ということらしい。

確かにねずみはDSを与えたくなかったです。
公園に男子たちがたむろして、ずーっとDSやってるんだもん。
「オンラインゲームもさせて貰えなかった。」と愚痴る兄。
そりゃ、そうよ。
だって、お金かかるし、おうちでもずーっとゲームしそうだったもの。

でも、漫画もテレビも自由だったし、カードゲームもさせていたし、
ボードゲームもたくさんあったし、
WiiもPS3もあったし、
クラスの男子が毎日我が家に遊びに来て、にぎやかだったし。
野球もやっていたし、ピアノも習っていたし、
いろいろと充実して忙しかったじゃないのよ!と思うのですが、
でも、やっぱりDSの恨みは大きく、
時々、そういうことを言うんです。

最初は反論したり、いろいろな話をしていましたが、
それでも、その話をたびたび持ち出されると、
まぁ、それだけ残念だったんだろうと思って、
「DSを買ってやれなくて悪かったね~。」と謝っているのですが、
連れねずみは「謝るのもなんか違う。」とねずみに言うし、
今更感もあって、ねずみはとってもモヤモヤしています。

その時々精いっぱい、子ねずみ達に良かれと思って
育ててきたように思いますが、
それが間違うことだってあるし、
それが正しかったのかどうかもわからない。
子ねずみ達は、もうとても大きくなりましたが、
ときどき、子ねずみ兄に、そういうことを言われると、
子育ては難しく、自分の手に余ると思うねずみなのでした。