抗原検査

父が看取りとなって7日目に入りました。
父の若返りはほんの1日で、後は元の老人になりました。
会話は出来ますが、大抵は「しんどい」とか「もうダメだ」の
繰り返しで、付き添っているこちらもメンタルがやられます。

だんだん酸素も取り込めなくなって、
昨日からは酸素吸入が始まりました。
時々「苦しい」と言いますが、どうしようもなく。
声かけにも困りますが、
ねずみしか付き添える者がいないので、
なるべく何も考えないようにしながら頑張っています。
長く生きて好きなことをしてきた父ですから、
もう、後は神様の思し召しです。

さてさて、看取りとなると、施設の面会制限はなくなり、
自由に居室に入り付き添うことができます。
でも、条件が。
それは、毎回抗原検査をして陰性であること。

最初、施設の方が「ホント、痛くて申し訳ないのですが」と
申し訳なさそうに、抗原検査の話をされました。
「なかなか毎日は・・これが嫌で来られなくなる方もいらっしゃいます。」とも。
あぁ、鼻に棒を突っ込むやつね、と納得。
うーむ、毎日ねぇ・・・。

しかしながら仕方ないので、運を天にまかすように検査を受けました。
そうしたら「痛くない!」
確かに奥に突っ込まれるので、すごい違和感がありますが、そんなに痛くないのです!
これは、看護師さんがオマケしてくださっているに違いない、と思っていたのですが、
面会に来た兄や、兄嫁は「痛い、あれは痛かった。」と言ったので、
???と言う感じですが、
日が違って看護師さんが変わっても、そんなに痛くないのです!
それどころか、
毎回「陰性」と判明するのが、とにかく爽快!
「ワタシ陰性なんだわ!」と毎日嬉しくなってしまいます。

とにかく、気が重く、
いろいろとストレスフルな毎日ですが、
それだけは、とっても嬉しい出来事なのでした。