友達に会いに行きました。

ねずみにしては古い友人が(ねずみはそう思っておりますが)
浅草のイベントに出ると聞いたので、
会いに行って参りました。

近くに住んでいるので、
いつだって連絡すれば会えると思うのですが、
インスタで彼女の近況を知っていて、
忙しそうな彼女に連絡するのは気が引けて、
ちょっとイベントが暇になった頃に行ってみようかな、と思い立ちました。
なんだか、今、会っておかなければ、という気がして。
(夏の体調が悪かったせいでしょうか。)

久しぶりに会った友人は、
接客中だったので、最初、遠くから後ろ姿を見てました。
あのうなづき方は、一所懸命、話をしている時の彼女の癖。
いつもの彼女の懐かしい後ろ姿。
昔、仕事というか、いろんなことを彼女と一緒にやっていた時、
あの後ろ姿にどれだけ助けられたことか。
本当に賢くて、優しくて、そして孤高のひと。

接客が済んだようなので、
声をかけると「今日、会えると思ってたんだ!」と言われました。
嬉しかったです。
だけど、彼女はとても疲れた様子でした。
何かピンと「あぁ、これは随分参っているな。」と思いました。
どうしてかは、わからないけれど、
きっと何か、ある、ような。

ねずみは、人を慰めるのが苦手です。
人の苦しみを解りきることは出来ないから。
それは、ねずみの苦しみを誰も解ることができないのと同じ。
人は人の苦しさを全く同じく正確に理解することなどできない。
でも、苦しいとか、不安だ、とか、悲しいとか、
そういう気持ちだけを、それを持ったことがある人間が共感できて、
それが解るだけに「大丈夫だよ。」とも
「元気だして。」とも「頑張って。」とも言えず、
言葉を失います。

光はあるのでしょうか。
温かいものを飲んで、美味しいものを食べて、
良く眠ってほしい。
風に吹かれて、鳥の声を聞いてほしい。
何万年も前から同じ光の星、太陽、青空、雲。
それらを感じて大きく深呼吸してほしい。
そうすれば、どこかに光が差すと思う。
ねずみが闇の中にいたときに、
ふと見上げた樹々から漏れる光に救いがあったように。

どうぞ、ねずみの祈りが天に届きますように。
そう思う、今日の夜空でした。