疲れますなぁ。

朝、六時。
娘が寝ている私の耳元でささやきます。
「おさんぽ、いこ。」
うっすらと目をあけると、
完壁に支度をした娘。

あぁぁぁぁぁ。
ねむいぃぃぃぃ。
「昨夜遅かったから、ねむいぃ。」
と、訴えましたが、
再び耳元で囁かれました。
「だって、鳥が、よんでる。」

君はナウシカかっ。

起きてしまえば、
娘の小さな冷たい手を握りながら、
落ち葉の舞い散る遊歩道を歩くのは
悪くありません。
魚を捕まえにもぐるカイツブリや、
時々はねるボラの子。
すっきりと冷たい空気に、
うつりゆく季節を感じるひとときです。

・・・とはいえ、
母は疲れる、と思うのであります。