あぁ、卒業式

もう、子ねずみ妹のことは店長日記に
書かないでおこうと思っていたのですが、
こ・れ・だ・け・は!!
余りに大変だったので暴露したい!

子ねずみ妹、大学の入学式の時には
スーツが嫌だといい、貸衣装にすると言い出したのですが、
わざわざ表参道まで見に行ったのに合うサイズがなく、
ぎりぎりで自分で気に入ったセットアップを購入し、
それで参列しました。

二年後の成人式。
これまたぎりぎりまで何も決めずに、
結局、年末、生地屋さんが閉店の日に生地を買い、
お正月の突貫工事で自分のワンピースを作って参列しました。
こちら、もちろん、ねずみのフォローがかなり入りました。

そう、子ねずみ妹はいつもぎりぎり。
考え出すのは早くても、決断が遅い。
あーでもない、こーでもない、あれは嫌だ、これはどう?などと
彼女の中で右往左往しているんです。
こだわりすぎだろっ!と突っ込みたくなることしばしば。

そして、いよいよやってきました。卒業式。
去年の末あたりから、卒業式は袴でいいんでない?と勧める事しかり。
もちろん、貸衣装で。
卒業式会場の大学は我が家から片道二時間半もかかる。
貸衣装さんは大学で着替えて、大学で返却できる。
お金は出してあげるから・・というものの、
子ねずみ妹、なにかしっくり来ていない様子。

「貸衣装の説明会、見に行ってみたんだけど、
なかなか気に入ったのがなくて・・・。」
「ほんのちょっと着るだけで10万円以上するんだって・・。」
「別に和装じゃなくても、いいかなって・・。」
「成人式に振袖着ていないから、一回くらい着物着てもいいかなぁ。」
「式で表彰があるらしいから、あんまり普段着ってのもなぁ。」
etc,etc・・・。
そうこうするうちに、卒業式10日前になってしまいました。

で、結局。
衣装は振袖に袴となりました。
彼女が中古で気に入った振袖を見つけちゃったんです。
新品の袴もそう高価なお値段でもないので、袴、帯、小物等は購入して、
「自分で着るわ!」と結論が出たのです。

自分で!自分でぇぇぇぇぇ?!
「だって、服飾史のセンセも、適当に着ればいいって言っていたし。」
いやいやいや。
それはそうだけど。
袴は昔の女学生の制服だから、まぁ、そうなんだけど。

あぁ、これはもう、私が学ぶしかない。
そう、覚悟を決めてYouTube先生に1週間みっちり教わりました。
(動画を見まくっただけ)

届いた振袖は、正絹で手触りも良く、
とても丁寧に保管されていたようで、
美しい青地に、牡丹、あやめ、紅藤があしらわれて、
それはそれは美しいお着物でした。
あぁ、結果、これで良かったのかもね。

着付け、3回は予習をして、当日なんとか仕上がりました。
髪も美容院でセットしたくない、という子ねずみ妹の希望で、
私がセットアップして、大きなサテンリボンを結び、
なんとか形になりました。

とっても大変な卒業式でしたが、
彼女の中に「気に入った着物を母に着せて貰った」という
思い出が残ったのなら、それも、いいのかな。
それに、とってもとっても嬉しそうで、
背の小さい娘はご学友からも「かわいー!かわいー!」と
声をかけて貰って、一緒にたくさんお写真も撮っていて、
その笑顔を見ただけで、
何もかも報われたように思いました。

いやぁ・・・それにしても・・・。
新しい世界の扉をまた一つ開けた・・と思うねずみなのでした。