着物のリメイク

母の7回忌の時に、
母の実家から、私の祖母の着物を3着持ち帰りました。
これは、母の遺言で
「あれは、貴女が持ち出してね。」と言われていたもの。
既に母の実家は私の兄の持ち物となっているので、
鍵ももっておらず、なかなか持ち出せず、
今回、やっと実現した次第です。

で、この着物、どうしたらよいものやら。
置いといても、着物としては着れそうなものでもなく、
普段着れるように、リメイクすることにしました。

着物をほどいていると、
昔々これを仕立てた人と話をしているかのような、
そんな気持ちになります。
祖母が縫ったものでしょうか、
それとも、仕立てやさんが仕立てたものでしょうか。
いずれにしろ、手縫いの糸はとても丈夫で、
一針、一針に、ぬくもりが感じられました。

若いころ、私は洋服の取り扱いが雑でした。
独り暮らしの私のアパートに来た祖母が、
タンスの中に「服は畳んで丁寧に入れるように。」
という書置きをしていたことを思い出します。
今は亡き祖母ですが、とてもハイカラで、
思い切りがよくて、明るくて、聡明な女性でした。

取り扱いも裁縫も素人なので、
どうなるものかわかりませんが、
亡き祖母を偲んで、
気持ちだけは、ゆっくりとリメイクしようと思います。