人生で一番の食事

年末に向けて、あちこち片付けをしているのですが、
今日、押し入れの中を少し片づけていたら、
子ねずみ妹がまとめて置いてあった、
彼女が中学生の時の
ノートだの、プリントが出てきました。

子ねずみ妹は捨てると言ったのですが、
しばらく置いておこうね、とほうりこんでいたもの。
一枚いちまい「要る、要らない」と見ながら進んでいくと、
「人生で一番の食事」という作文が。

自分にとって「人生で一番の食事とは何か」ということを
振り返って書くという課題だったようですが、
そこに書いてあったのは、
「母と公園で食べたお昼ご飯」と書いてありました。
散り桜を見ながら、お気に入りの移動パン屋さんが
売りに来るチョコスプレッドのかかったチョコパンと、
大好きなイチゴ・オレを飲みながら、
母と食べた何気ない食事が一番だった、
とても美しい桜が散り、「帰ったらお昼寝しようか。」と
話し合ったとか(笑)
「当たり前が、特別になった食事」と書かれていて、
思わず涙がこぼれました。
「今でも、つらい時、しんどい時は、
イチゴ・オレを飲みます。」と書かれていて、
時々、スーパーでイチゴ・オレのパックを買ってきてたのは、
そういうことだったのか・・と気がつきました。

いつか、人生で一番の食事は、
誰か他の人と食べた食事に代わるのだと思うけれど。
でも、そんなことを思ってくれた瞬間があったのだなぁ・・と思うと、
ほんわり、あたたかい気持ち。
その瞬間が、子ねずみ妹の
生きる力になってくれるといいなぁ、
私が死んでいなくなっても、思い出してくれるといいなぁ、
と、祈るような気持ちになりました。

・・・まぁ、なんですよ。
私の作った食事ではなかった、というところが、
笑えるオチなんですが。
でも、つまりは、人の心に残るものは、
そんなものなのであって、
それも、不断の積み重ねの中に突然訪れるものなのかも知れず。
逆もまたあり、で、
子ねずみ達を傷つけたり、悲しませたりすることが、
何気ない私の一言だったり、態度たったりすることも
あるのかも知れない、いや、きっとそうだ、と思いながら、
丁寧に生きるって大切だな、と思うねずみなのでした。