ライフ イズ ビューティフル(ネタバレあり)

私の一番好きな映画。
それはイタリア映画の「ライフ イズ ビューティフル」
(この先、ネタバレあります。気になる方はここでお止めください)

ユダヤ人の明るい男性が、女性にひとめぼれして結婚し、
一人息子を授かります。
やがてナチスの弾圧が始まり、ユダヤ人の一家は
収容所に入れられてしまいます。
お母さんと離され不安がる息子を
父は「これはゲームなんだ」と言い聞かせます。
暗く不安で、辛い日々。
でも、お父さんは息子に希望を持たせ続け、
ついに二人は収容書を逃げ出すのです。
しかし、母を探す途中にナチスに追いかけられ
ゴミ箱に息子を隠した父は「これは、かくれんぼ。
絶対に見つからないように。」と言います。
父は背中に銃を突きつけられて連れられて行きますが、
手を挙げた父は「見つかっちゃった」というような
おどけた笑顔を息子に見せて去っていきます。
息子のいないところで銃殺された父。
息子はずっと隠れていましたが、夜が明けて誰もいなくなった頃、
おずおずと出てきます。
誰もいない通り。
そこの向こうから連合軍の戦車がやってきて、
父が「ゲームに勝ったら本物の戦車に乗って帰れる」という言葉通り、
息子は兵士に戦車に乗せられ、助かるのです。

絶望的な状況でも、
息子を守ろうとするお父さんの姿が、
とてもとても胸に刺さります。
ユダヤ人迫害、それは今でこそ「理由なき弾圧」「残酷」と
評することは出来ますが、
その当時そこで暮らしていたユダヤ人の人々には、
どうすることも出来ず、
ただその暮らしを精いっぱい生きるしかなかったのだと思うのです。

今。
新しい変異のウイルスが出て、
コロナで当たり前の生活が脅かされている世界。
政府や政策の批判は出来るけれど、
ほとんどの人は、今の暮らしを精いっぱい生きる事しか出来ない。
娘は特に感じやすいので、
とても不安に思いながら生活をしています。
子ども達には、せっかくの人生を
暗く不安なものにして欲しくない。
「どんな時でも、人生は生きるのに値するほど美しい。」

私は私らしく今まで通り、
楽しく面白いお母さんであるように、
生きていきたいと強く思うこの頃です。