今年もありがとうございました。

明日で今年も終わりになりますね。
今年は、新型肺炎が流行し、
思いもかけない日常を手探りで暮らしてきたような
そんな感じがします。

自分には何が出来るのか考え、
ひたすら布マスクを縫い、ひたすら外出自粛し、
世の中の変化を見続けて、
そして思ったのは「結局、私は何も変わらない」ということでした。
毎日、家族のご飯を作り、家事をこなし、
子ねずみ達の、時には連れねずみの話をよく聞き、
様々にやってくる手続きや、買い出しなどのサポートをして、
もうすっかり記憶のない父の面会に通い、
近所のスーパーの買い物に喜びを見出し、
ただただ、ねずみ一家の日常を守り続けた、そんな気がします。

そんな中、今年もやっぱり、
皆様の温かいお言葉、いただいたご縁、
それに助けられ、励まされ、ドール服を作り続けることが出来ました。
どんな世の中になっても、人って素晴らしい。
ホントに、こんな、つたない仕立てやの私に、
優しい人々が、温かい気持ちを
たくさん、たくさん授けてくれました。
心から感謝しかありません。

人は大きな自然の成り行きに逆らう事はできない。
はかない命のねずみも、明日生きているかはわからない。
でも、今は、生きていられて、とっても幸せです。
ドール服をお届けするたびに、そう思います。

来年こそ、この新型肺炎が収まりますように。
行く末に未来が見えない人々に、光が差し込みますように。
仕事を失った人たちに、新しい仕事が生まれますように。
未来を不安に思う若い人々が、希望にあふれる世の中になりますように。
そして、一人でもコロナに罹る人が少なくありますように。
心から、強く願って、今年を終えたいと思います。

来年もよろしくお願い申しあげます。
どうぞ、皆様よいお年をお迎えください。

感謝をこめて

ねずみの仕立てや
原田 純子