卒業制作

子ねずみ妹。
冬の声を聞くころから制作にかかってきた卒業制作を
2月10日に終えました。

終えるまでには、いろいろな山場がありましたが、
一つひとつ乗り越えて、完成した作品は、
彼女らしい、ふわりとして柔らかい平面作品となりました。
絵画でもなく、デザインでもない、不思議な作品です。
F130号という大きな布キャンバスに
アクリルガッシュで、
風に吹かれるシーツと
イマジナリーフレンドが描かれています。

技術的なことを言うと、
油彩ではないので、重さや深みを出すのはとても難しく、
ともすると、イラストになってしまい、
加えて、白の表現は難しいそうです。
夏に黒を研究していたので、白の表現に決めていたそうで、
そこをどう表現するか、散々に試行錯誤していました。

先生方からも「風にふかれたシーツの表現」
「春の野原にシーツ越しに落ちる光の表現」
などがネックだね~と言われたそう。

ずっとずっと向き合った卒業制作作品。
最後は徹夜が続きましたが、頑張りました。
若いって本当にすごい。

そして今週、都美術館にて卒業制作が展示されました。
両隣はたまたま6年間ずっと切磋琢磨してきた親友の絵画が飾られ、
とてもとても喜んでいました。
優秀賞もいただきましたが、何より、
作品と向き合った時間、描きたかったことが描けた喜び、
それが宝物となったようです。