生き方の問題

このところ、ニュースを見ていると
「少子化対策」という言葉がよく目に入ります。

こどもの数が少なくなった・・。
うん、そうだろうね、そう思います。

「なぜ子どもを増やさなくてはならないの?」
「それはね、老人を支えなくてはならないから」

今から老人になっていくねずみとしては(いや、もう老人ぼいが)
なんだかとても申し訳なく、たまらない気持ちになります。
社会は皆の支えあいで成り立っている。
確かにそうです。
でも、若い方の給料から、ねずみの年金を出してもらう?と思うと、
いや、ねずみは自分で厚生年金や国民年金を払ってきたが?と思う気持ちもあり、
その分で賄えないなら、もう、そんなに生きていなくてもいいのでは、
と思ったり。

自分から命の長さは決められないから仕方がないのだけれど、
老人は出来るだけ長く働き、
夫婦は共働きで一緒に子供を育てること推奨の世の中。
なんだか、生き方を指定されてるような気がしてなりません。

ねずみは、どんな人も、犯罪に加担しないのであれば、
好きに生きればいいと思っています。
そしてそれが叶う社会であって欲しい。
専業主婦(夫)だろうが、パート主婦(夫)だろうが、フルタイム主婦(夫)であろうが、
その人や夫婦が納得して選択していて、幸せならば、人がどうこう言う必要はない。
どの立場も経験したねずみとしては、
どの人生もいいこともあれば、大変なこともあり、
そして、どれがいいとか、どれが悪いとか、
人の基準では考えられないと思うのです。

どのような生き方も尊重することが、
とのような人も尊重することにつながり、
どのような立場の人も、受け入れて理解することにつながり、
どのような人も生きやすい社会を作ることになるのではないか、
そして、それが、ひいては子供を育てよう、という気持ちにつながるのではないか。
そう思うのですが、どうでしょうか。

子どもを出産したら、奨学金の返済が免除になるとか、
子どもを出産したら、お金が出るとか、
そういうことは確かに若い人の経済力を助けるものにはなるかも知れませんが、
もっと根本的に人間や社会への不安が、
結婚する人が少なくなったことや、出生率の低下につながっているように
思えてなりません。

もっと、のんびりした優しい社会であってほしい。
子どもが少なくなったのならば、
それに対応した世の中にはならないのでしょうか。
家族だって、子供が巣立てばダウンサイジングして
かかる費用は少なくなり、生活はサイズダウンします。
世の中も、そんな風になっていってもいいのではないかな、と思うねずみなのでした。