ドール服を仕立てることの迷い(DS日記③)

ツイッターで少し愚痴ってしまったので、
落ち込んでいるねずみをご存じの皆様もいらっしゃると思います。
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

今回、ドール服を仕立てるということについて、
迷う気持ちがありました。

ドール服作りはねずみの本業ではありません。
ねずみは専業主婦として、その隙間時間にドール服を縫っています。
いわば、趣味です。

それは、連れねずみが働いてくれていたからこそ。

日記をご覧の方はご存知ですが、
この春、連れねずみ君が退職しました。
そこでねずみ家には収入がなくなりました。

それで、ねずみが外で働かなくてはならないかな、と思い始めたところから、
悩みが深くなっていきました。

ねずみ、仕事は好きです。
18歳で郵便局に勤め始め、その後病気で退職、
29歳で障碍者支援の仕事に復職し、
37歳まで、お仕事をしていましたが、
ずっとずっと仕事をするのが好きでした。
子どもは可愛かったのですが、仕事が好きで、
まさか専業主婦になるとは思っていませんでした。

それが、離婚のために退職することになり、
再婚によって連れねずみ君の扶養に入り、専業主婦となり
(慣れない土地、慣れない家族環境、身体の弱い子ねずみ妹、
終電で帰宅の連れねずみ君では、就職の選択はありませんでした。)
ひょんなことから、ねずみの仕立てやをすることになりました。

でも、連れねずみが退職した今!
どこかパートにでも、出たほうがいいのでは?とか、
ドール服を呑気に楽しく作っていていいのか?とか、
思い始めるところから始まり、
いやいや、そもそも専業主婦としても、全然ダメダメだし、
もう、ねずみのドール服など、技術もデザインもダサダサやん・・と
落ち込んでいきました。
(ある面、それは真実ですが)

そして、以前友人から
「ドール服作りみたいな意味のないことをしていないで、
ちゃんと働きなよ~。もったいないよ~。」と言われたことが気にかかっていて
(彼女は悪気なく言ったのだと思いますが)
ドール服作りは本当に意味がないのか?とグルグル考えておりました。

でも、ツイッターの皆様から励ましをいただき、
昨日、皆様のお顔を拝見し、お話をさせていただき、
やっぱり今は「ねずみの仕立てや」を細々と続けていこうと思いました。

機会があれば、家族のお金のために仕事をすることもあるかも知れませんが、
それは機会があったら、のことにしようと思っています。
だって、ねずみは、毎日、納豆ご飯とお茶だけでも、
ドール服が縫いたい。
ただ、素敵なドール達に服を仕立てるのが好き、なんです。
それが意味があってもなくても、
お金になってもならなくても、
もはや生きがい、だから。

背中を押してくださったのは、ツイッターや
ドールショウでお話してくださった皆様、
ねずみ服を着せてご来場くださった皆様が見せてくれたドール達、です。
(そして「君はドール服を作っていたほうが絶対いいよ」と言ってくれる連れねずみ君)
本当にありがとうございます。

「ねずみの仕立てや」
ヨワヨワメンタルの店主ですが、
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。