子ねずみ兄と外出

ユーチューブに流れてきたピアノ演奏。
若い男性が弾くその音の独立した音色に惹かれ、
生で聴こうと探してみたのですが、
既にコンサートチケットは売り切れ。
人気なのね~。

でも、その方が他の方と一緒に
2台のピアノでラフマニノフを弾かれると知り、
そちらのチケットをとりました。

ちょうど近くに子ねずみ達がいたので
「一緒に行く?」と聞いたところ、
珍しく子ねずみ兄が「行く行く」と言い、
今回一緒にコンサートに行くことに。

息子23歳。
2人で出かける事なんて、いつ以来と言うほど久しぶり。
バスに乗っても、一緒に座っていいのかな?と迷いました。
もう、大人だし、母と一緒に座るのも嫌かな~なんて。
屈託もなく、一緒に座ってくれ、
気を遣ってるのは私だけ?な感じ。

食事も何か美味しいものでも、と思いましたが、
子ねずみ兄が「マックがいいな」(余り普段は食べない)というので、
マクドナルドで食事。
並び席で仲良く座ってハンバーガーを頬張りました。

コンサートが終わって、
またバスで帰りましたが、今度は一人席の前後。
途中時々振り返って、話しかけてくる子ねずみ兄。
反抗期も過ぎて、大人になった子ねずみ兄。
ちょっと不思議な気持ちでした。

最後に近くのスーパーに寄って、
割引になっているものや、お魚などを楽しく見て、
買い物をして帰りました。
重い荷物は全部持ってくれたので、本当に助かりました。
(これはいつもですが)

帰宅して、何気なく子ねずみ兄がつぶやきました。
「今日は楽しかったな~。」

いやいやいや。
ちょっと胸が詰まりました。

遠い昔、まだ子ねずみ妹が生まれていなかった頃。
いつも子ねずみ兄と一緒に遊んでいた記憶。
砂場で二人でトンネル作ったり、
近くの牛を見に行ったり、パチンコ玉を拾ったり。
新幹線が通る橋の上でずっとドクターイエローを待っていたり、
ただただ、ベランダでぼーっと飲み物飲んだり、
輪投げをしたり、葉っぱを拾ったり。

きっと子ねずみ兄の記憶には残っていないけれど、
私の中にはずっとずっと残っている楽しい記憶。
そう、そうだったね。
昔は仕事以外ずっと一緒だった。
お互い気を遣うこともなくて、
何をやっても二人で笑ってた。

あの頃のことがいっぺんに思い出されて。

あと何回子ねずみ兄と二人きりで出かける事が
あるか分からないけれど、
そういう機会があれば、
大切にしようと思ったねずみなのでした。