スタニスラフ・ブーニン リサイタル②

昨年、いろいろと思う事があり、
そろそろ少しずつ人生の仕舞い支度をしていこうかな、
と思い始めました。

仕舞い支度というと、
物の片付けや、整理のような印象を受けますが、
ねずみ的には、人生に思い残すことがないように、
徐々に願いを叶えて行く事も
人生の仕舞い支度だと思っています。

今までは、子供達や家族や介護が一番で、
自分がしたいことは二の次になっていて、
それはそれで幸せなことなのですが、
ハイ、もう、貴女はこの世に別れを告げるのですよ、と実感した日に
「あぁ、あれをやっておけば良かった」と思う事がないように。
大切な人に「あぁ、ねずみは幸せな顔をして死んでいったね。」と
思って貰えるように。
そんなことを、少しずつ叶えていこうかな、と思った訳です。

じゃあ、私は何をやりたいのかなぁ・・と思った時に、
まず思い浮かんだのは「ブーニンの生の演奏を聴きたい。」でした。
この耳で、あのピアノを聴いてみたい。
いつも聴いているCDの演奏は、それはそれで素晴らしいのですが、
彼の演奏は、素晴らしいながら、当然いつも同じ。
これと違う演奏を聴いてみたいと思いました。

そして、検索をかけたところ・・・。
なんと10年ぶりのリサイタルが開かれると知りました。
東京のリサイタルはチケットは完売。
かろうじて最終日のリサイタルのチケットが何枚か残っていたのです。

続く