郷里の父

先日、突然山口の
ケアマネさんから電話があり、
「お父さんが調子が悪いようです。
山口に帰ってみていただけませんか。」
とのことでした。
本人から訴えが強く、血圧が180あるとのこと、
取り急ぎ、帰郷致しました。

しかし、帰宅してみると、
全くそんな様子はなく。
つまり・・・具合の悪かったことなど、
忘れてしまっているのでした。
ケアマネさんにお世話になったことも、
薬を飲んだことも何もかも。

認知症の父は、
もう、短期記憶が全くありません。
10秒前に話したことも、忘れます。
1人暮らしは無理、とお医者さまからも、
ケアマネさんからも言われました。
薬は看護師さんが管理してくれていますが、
それも忘れて「薬がない」と
電話をしてくる毎日。

昔ならきっと「年をとってボケちゃって。」
で、済む話なのでしょう。
しかし、今は身体も元気なら、
「自分はまだまだ現役」と思っている老人が多く、
私の父も、ご多分にもれません。

頭の中に消しゴムを持っている人と
関わる事がいかに大変か、
つくづくと身に沁みるこの頃なのでした。